- 売上と利益の違い
- 売上高が高くても儲からない理由
- 事業フェーズごとの優先順位
- 損益計算書(PL)からわかる5種類の利益
- 利益体質に変える4つの具体策
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売上と利益の基本的な違いとは?

ビジネスにおいて売上と利益はどちらも重要な指標ですが、その意味は明確に異なります。それぞれの基本的な定義と違いを理解しましょう。
売上高とは:事業活動で得た収益の総額

売上とは、企業が商品やサービスを販売した際に獲得する金額のことです。一定期間の売上を合計したものを売上高と呼びます。なお、預貯金の利息や有価証券の売却益といった営業外収益は売上には含まれません。
- 注意点:売上の計上タイミング:売上は口座への入金時ではなく、原則として商品の出荷・検収が実施されたタイミング(小売業なら販売したタイミング)で計上します。年度をまたぐ場合は、1年間の売上高がズレないよう注意が必要です。
売上が高い=儲かっているとは限らないのか?
売上を伸ばすためには、商品の仕入れ代だけでなく広告宣伝費や人件費といった様々な経費(コスト)が伴います。しかし、売上の増加スピード以上に経費が膨らんでしまえば、手元に残る利益は当然少なくなります。場合によっては赤字に転落することもあるでしょう。
実際の支援現場では、「広告で集客して、売上を伸ばしてほしい」という要望を受けます。しかし、利益構造が整っていない状態で広告費に予算を投下するのは、非常に危険です。広告費をかければ、一時的に売上は伸びます。しかし、顧客獲得単価(CPA)が商品の利益に見合っていなかったり、リピートに繋がらない顧客を集めていたりすれば、売れば売るほど赤字が垂れ流しになり、いずれ会社は沈んでいきます。 売上を追う前に、適切な損益分岐点を明確に定めることが重要です。
利益とは:売上から経費を差し引いた手元に残るお金

利益とは、売上高から商品の仕入れ代や人件費などの経費を差し引いた金額のことです。 企業が存続するためには、原則として売上よりも利益を重視した経営が推奨されます。ただし、創業直後や成長段階にある企業の場合は、利益を度外視してでも新規獲得やシェア拡大のための売上増大を優先すべきフェーズもあります。
弊社が重要視するポイント
どんな施策も細かい現状の数字を知ることが重要です。
- 利益を出すためには、黒字化するためにいくらの売上が必要なのか?
- 売上を作るためには、どれぐらいの経費がかかるのか?

事業責任者や経営層が、現状の数字を細かく正確に知ることが、利益体質への第一歩となります。


売上と利益のどちらを重視すべき?
企業が存続するためには基本「利益」を優先する


企業活動の最終的な目的は、事業を継続し、中長期的に成長させていくことです。そのためには手元にキャッシュ(資金)を残す必要があり、原則として売上規模よりも利益を重視した経営が求められます。
売上高が大きくても経費がかさんで利益が赤字であれば、資金繰りが悪化し、経営破綻(あるいは黒字倒産)に陥るリスクが高まります。利益は企業の体力です。まずは、利益を確保できる経営体制を作ることが重要だと言えます。
創業・起業時やスタートアップは「売上」を重視すべきフェーズもある


一方で、すべての企業が最初から利益を最大化できるわけではありません。とくに創業直後やスタートアップ企業、あるいは店舗ビジネスなどで初期費用の回収が必要な場合、最初の数年間はあえて利益よりも売上の拡大(顧客や市場シェアの獲得)に全力を注ぐべきフェーズが存在します。
この時期は無理に経費を削って目先の利益をひねり出すよりも、市場での認知度を高め強固な顧客基盤を構築することが最優先されます。利益が出ないからダメと悲観するのではなく、事業の成長フェーズに合わせて「利益を度外視してでも売上高を取りに行く時期だ」と割り切る戦略的判断も経営においては正解になり得ます。
弊社が重要視するポイント



間違えてはいけないのは、売上を重視する目的は会社を大きく見せることではなく、将来の利益を最大化するための再投資だということです。
創業期に500万円の粗利が出た際、経営者が役員報酬として全額受け取ってしまえば、手元に投資資金は残りません。しかし、経営陣が自身の報酬をゼロにしてでも、その500万円を次のマーケティングや採用に「先行投資」すれば、翌年には何倍もの売上と利益を生み出す可能性があります。
大手企業の新規事業などを見てもわかるように、意図的で戦略的な赤字は決して悪いことではありません。ただし、それは「いつまでに、どうやって回収し、利益に転換させるか」という明確なロードマップがあることが大前提です。
経営方針のバランスはどうでしょうか?
- 内部留保を厚くして手堅く経営していきたいのか?
- 一時的な赤字リスクを背負ってでも一気に急成長させたいのか?



売上と利益のどちらをどのタイミングで追うかは、経営者がどういう時間軸で会社を成長させたいかという経営スタイルそのものです。


5つの利益の違いと関係性
手元に残る利益には、大きく分けて5つの種類があります。これらは企業の経営成績を表す損益計算書(PL)に記載されており、それぞれ示す意味が異なります。
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1. 売上総利益(粗利)
商品やサービスの販売で得た売上から、仕入れにかかった「売上原価」を差し引いた金額です。「粗利(あらり)」とも呼ばれ、その商品が生み出している付加価値を示します。
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2. 営業利益
売上総利益から、商品を売るための広告費や、営業活動に直接関係しない人件費・家賃などの「販売費および一般管理費(販管費)」を差し引いた金額です。企業の本業による収益性を示します。
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3. 経常利益
本業で稼いだ「営業利益」に、本業以外で発生した「営業外収益(受取利息や家賃収入など)」を足し、「営業外費用(支払利息など)」を差し引いた金額です。会社全体の経常的な(普段の)儲けを表します。
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4. 税引前当期純利益
経常利益に対して、その期だけ一時的に発生した「特別利益(不動産の売却益など)」を足し、「特別損失(災害による損失など)」を差し引いた金額です。
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5. 当期純利益
税引前当期純利益から、法人税・住民税・事業税などの各種税金を差し引いた金額です。これが最終的に企業の手元に残る利益であり、従業員の賞与や株主への配当を判断する際の指標となります。
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売上総利益(粗利)を改善し、健全な経営を行う4つの方法
1. 売上高を増やす(新規獲得・LTV向上)
売上総利益を増やすための最もオーソドックスな方法は、売上高そのものを増やすことです。具体的には、新規顧客の獲得や、既存顧客の購入頻度・継続期間を伸ばすLTV(顧客生涯価値)の向上が挙げられます。ただし、やみくもに売上を追うのではなく、利益率を意識したアプローチが必要です。
2. 売上原価や経費を下げる(コスト見直し)
売上高を変えずに利益を増やす確実な方法は、売上原価や経費(コスト)を削減することです。 仕入先の見直しや相見積もりの取得による原材料費の削減、不要なサービスの解約、無駄な広告宣伝費のカットなど、削れるコストがないかを定期的に見直しましょう。ただし、サービスの質を落とすような過度なコスト削減は、顧客離れを引き起こし、結果的に売上と利益の両方を失う危険性があるため注意が必要です。
3. 商材のラインナップや価格設定を見直す
粗利率の低い商品ばかり売れていては、いくら忙しくても利益は残りません。利益を改善するためには、利益率の高い商品(主力商品)が売れるようにラインナップを整理したり、サービスの価格設定を見直したりすることが効果的です。
BELIFEが大切にしているポイント
利益が残らない企業に共通する大きな落とし穴が、すべてのお客様を平等に神様扱いしてしまうことです。売上を上げるために、自社のサービスや価値観と合わない層にまでターゲットを広げ、結果的にお客様との間にミスマッチが生じます。ミスマッチはクレームに繋がりやすかったり、現場の対応工数を圧迫します。



誰のための商品・サービスかを決め、誰に売らないかをきちんと整理することが、利益体質をつくるための第一歩です。
4. 現場の行動を利益に直結させる仕組みを作る
利益を出すためには、経営陣だけが数字をにらむのではなく、現場の担当者レベルまで利益に繋がる行動を浸透させなければなりません。しかし、もっと利益を考えて動けと精神論を押し付けても現場は動きません。
BELIFEが大切にしているポイント
現場担当者は、会社の利益を意識しにくいものです。だからこそ、経営層やマネージャーは売上目標(KPIやKGI)を掲げるのではなく、担当者が「今週はこれを100件やる」と迷わず動ける行動指標(KDI:Key Do Indicator)にまで落とし込んであげる必要があります。 例えば「SEOを強くするために〇〇の作業を100件行う」といった具体的なタスク(KDI)を設定し、それをこなせば自然と問い合わせが増え、売上が上がり、利益が残るというレールを敷くのです。



担当者のモチベーションや個人の能力に依存せず、構造的に利益が上がる仕組みを作ることこそが、真の利益改善策と言えます。


まとめ:売上高と利益の違いを理解し、事業の成長に繋げよう
本記事では、売上と利益の基本的な違いから、利益を食いつぶす売上至上主義の落とし穴、そして利益体質を作るための具体的な方法までを解説しました。
売上を伸ばすことは事業成長において不可欠ですが、利益構造が整っていない状態で広告費や経費をかけるのは穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。まずは誰に売るか(ターゲットの選定)を明確にし、現場が迷わず動ける行動指標(KDI)のレールを敷くなど、適正な利益が手元に残る構造を作ることがビジネスの鉄則です。
経営方針に合わせた利益のスタイルを
最後にお伝えしたいのは、売上と利益のバランスは会社の未来をどう描くかという戦略そのものであるということです。利益をそのまま内部留保として分厚く積み上げ、不況にもビクともしない盤石で安定した会社を目指すのか。あるいは、一時的に手元の利益(ときには経営陣の報酬まで)を極限まで削ってでも、マーケティングや人材採用へ大胆に先行投資し、一気に市場の覇権を取りに行くのか。
売上高と利益のどちらを優先すべきかに対する最終的な答えは、経営者が自社をどういうスタイルの会社に育てていきたいのかというビジョンによって変わります。



まずは現在の自社の数字(CPAやLTV、損益分岐点など)を正確に把握し、現状の立ち位置を客観視してみてください。その上で、自社の経営方針と目指すべき未来に最適な売上と利益のバランスを見つけ出し、事業のさらなる成長へと繋げていきましょう。
利益が出ないとお悩みの方へ
利益体質を作る上で壁となるのが、経営陣・担当者と現場の数字に対する温度差です。弊社は貴社の目標達成に向けた架け橋として組織の分断を解消し、時には自ら現場に入り込んで共に汗をかきながら施策を実行します。適正な利益目標の策定から、走れば利益が出るレール(仕組み)の構築まで、企業様のフェーズに合わせて伴走いたします。
何から手をつければ利益率が改善するのかわからないという段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。
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