1回やって終わりの支援から脱却。退会率1.2%・会員300人超を実現した浜松インドアゴルフの集客改革
ELC浜松
業種 サービス・娯楽業 従業員数 1〜20名

近年、激しい競争環境にあるインドアゴルフ業界。その中で、静岡県浜松市にある会員制インドアゴルフ場ELC浜松は、あえて有人運営と顧客第一主義を貫き、独自のポジションを築いています。しかし、同社は優れた設備とホスピタリティを持ちながらも、Webマーケティングのノウハウ不足と、前任の支援会社による成果の出ないルーティンワークに頭を悩ませていました。
この課題に対し、マーケティングパートナーである株式会社BELIFE(ビライフ)は2025年5月から伴走支援を開始。自社では気づかなかった独自の強みを言語化し、Webサイトの導線改善(LPO/EFO)やSEO対策、戦略的なメッセージの刷新を矢継ぎ早に実行しました。
支援開始から1年。ELC浜松の取締役である横野様と、BELIFEの代表取締役山口に、集客改革の舞台裏と、単なる発注・受注を超えた信頼関係について詳しく話を伺いました。
プロジェクト概要
| 企業名 | 株式会社ELC浜松 |
| 会社概要 | 業種:生活関連サービス業・娯楽業 従業員数:1〜20名 |
| ご支援内容 | LPO / EFO / SEO / WEB集客戦略立案・伴走支援 |
| ご支援期間 | 2025年5月〜(継続中) |
| ご支援前の状況 | 前任の支援会社が現場を見ず、1回やって終わりのルーティンになっていた。 自社にWeb集客のノウハウがなく、優れた強みがWeb上で正しく伝わっていない。 検索流入が不安定で、体験予約へのコンバージョン(CVR)が目標未達。 |
| プロジェクトのサマリ | 有人運営の温かさをマーケティング上のコアバリューとして再定義。 ユーザーの検索意図に合わせ、主要キーワードでSEO1ページ目を独占 見学から体験への導線設計の見直しにより、オンシーズンCVR 2.3%を達成。 会員数は1.28倍に増加、退会率は業界最低水準の1.2%へ。 |
1回やって終わの支援への疑問。現場を見ないパートナーからの脱却
――BELIFEへご相談いただく前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?

横野 設備やホスピタリティには絶対の自信がありましたが、それをWeb上でどう表現し、どう集客に繋げるかというノウハウが社内にありませんでした。
実は、大手のWeb支援会社に入ってもらっていたんです。でも、最初の制作物を作ったらそれっきりで、毎月費用は発生するものの継続的な改善提案は一切ありませんでした。現場を見に来ることもなく、提出されるレポートやコンテンツもAIに丸投げしてそのまま放り投げたようなものばかり。
当時は「Webの支援会社なんて、どこもこんなもの(1回やって終わり)なのかな」と半ば諦めつつ、受け入れてしまっていました。当然、検索流入は不安定で、体験予約のコンバージョン率(CVR)も目標には届いていませんでした。単に作業をこなすだけでなく、私たちの事業の本質的な価値を一緒に整理し、泥臭く改善に並走してくれるパートナーを切実に求めていたんです。
――出会いのきっかけは何だったのですか?
横野 驚くことに、山口さんが弊社の問い合わせフォームから普通に施設体験に申し込んできてくれたのが最初です(笑)。当時、知り合いでも何でもなかったのですが、初対面にもかかわらず、一人の顧客として、そしてマーケターとしての視点から驚くほど丁寧に向き合ってくれました。
後から、山口さんが弊社スタッフの配偶者であることが分かり、「それなら改めてちゃんと相談させてほしい」と場を設けたのが始まりです。最初は「まあ、話だけでも聞いてみようか」という軽い気持ちだったのですが、山口さんの紳士的かつ熱量のある姿勢に触れ、この人なら信頼できると確信に変わりました。
機能的価値ではなく、体験価値の言語化。顧客の心を動かす翻訳
――弊社【BELIFE】が支援して、具体的にどのような戦略を立てて進めていったのでしょうか。

山口 ELC浜松さんには、135坪の広さ、8台のシミュレーター、PGA公認スクール、県内最大級のグリーンなど、分かりやすい強みがたくさんありました。しかし、これらはあくまで機能的価値に過ぎません。これだけで訴求してしまうと、他社とのスペック競争や低価格競争の渦に巻き込まれてしまいます。
本当に差別化すべきは、その優れた設備を通して得られる人の温かさや有人だからこその安心感という体験価値でした。現場で当たり前にやっていることの中にこそ、他社が真似できないコアバリューが眠っていると顧客通じて感じました。
そこでプロジェクトでは、まずそれらの魅力を顧客目線の言葉に翻訳し、Webサイト(LP)のメッセージ性やコンテンツ方針を抜本的に見直しました。

【BELIFEが実施した主な支援内容】
1. 事業の強み・競合との差別化ポイントの言語化
2. 「見学」から「体験」へのステップアップを促す導線設計(階段設計)
3. LP(ランディングページ)のメッセージ改善およびEFO(入力フォーム最適化)
4. 主要キーワードを狙った戦略的なSEO対策の実行
5. 既存・見込み顧客に刺さるプロ紹介コンテンツの強化
特に意識したのは、ユーザーが認知してから入会に至るまでの「階段設計」です。自分たちが知らないキーワードは検索すらされません。だからこそ、「インドアゴルフ 浜松」や「浜松 ゴルフレッスン」といった顕在キーワードで確実に上位表示させるSEO対策を徹底しました。

横野 山口さんに入ってもらってハッとしたのは、自分たちが毎日現場で当たり前にやっていたお客様目線のサービスは、外から見るとものすごい価値であり、強力な差別化ポイントになるということでした。
また、マーケティングの施策だけでなく、事業戦略まで踏み込んでくれたのもありがたかったです。当時、現場では夜間需要を取り込むために営業時間の延長(22時〜24時)を検討していましたが、経営層には慎重論もありました。その時、山口さんは「顧客目線で見たときに行うべきではないか」と、責任を持って背中を押してくれた。
そのおかげで2026年4月から深夜営業をスタートさせることができ、狙い通り夜間の新規需要をしっかりと獲得できています。
会員数1.28倍、退会率1.2%。数字以上の良い誤算
――支援開始から約1年が経過しましたが、具体的にどのような成果が出ましたか。
横野 驚くほどの成果が数字として表れています。まずSEOに関しては、支援開始からすぐに主要キーワードのほぼ全てで検索1ページ目の上位を獲得できるようになりました。これによりWebサイトへの流入が安定し、目標値であったCVR 2.3%を達成しました。
導線を見学から体験へと切り替えたことで、来店からの入会率も劇的に向上。会員数は支援前と比較して1.28倍に増加しました。さらに最も嬉しい成果は、退会率が業界平均(約2%前後)を大きく下回る1.2%という業界最低水準を維持できていることです。私たちが大切にしてきた有人運営の居心地の良さが、Webを通じて正しい顧客に届きエンゲージメントが高まっている証拠だと思います。
プロジェクトサマリ(数値実績)
| 指標 | 支援前 | BELIFE支援後(2026年5月時点) |
| 会員数 | 数字非公開 | 1.28倍増加 |
| CVR(体験予約率) | 目標未達 | 2.3%(目標達成) |
| 退会率 | 業界平均 2% 前後 | 1.2%(業界最低水準) |
| 主要SEOキーワード | 検索流入が不安定 | 全主要KWが検索1ページ目 |
――数値以外で感じられている変化はありますか?
横野 いい誤算だったのが、レッスン需要の大幅な増加です。LP内でプロのインストラクターを丁寧に紹介するコンテンツを作ったり、「インドアゴルフ×レッスン」の文脈をSEOで強化した結果、最初からレッスンを目的に体験へ来られる方が着実に増えました。
新しいものをゼロから生み出したというより、私たちが元々持っていたアセット(強み)に、スポットライトを当てて気づいてもらえるようにしてくれた。まさにそんな感覚です。
テクニックではなくメッセージ。経営者の背中を押す伴走者
――他の支援会社と比べて、BELIFEのコミュニケーションや支援スタイルにはどのような違いがありますか。
横野 最大の違いは、ツールやテクニックに終始せず、「誰にどんな価値をどのように伝えるか」という事業の本質を一番大事にしてくれる点です。
前の会社は、AIに丸投げで個社への配慮も現場への訪問もありませんでした。一方で山口さんは、毎月のミーティングで数字を徹底的に分析してくれるのはもちろん、実際に現地で足を運んでくれたり、体験(サービス)を受けてくれ、顧客のインタビューまで同席するなど社員よりも社員のような感覚です。
| 比較項目 | 前の支援会社 | 株式会社BELIFE |
| 改善のスタンス | 初回制作のみで継続改善なし | 月次MTGで数値を見ながら継続改善 |
| 支援アプローチ | AIへの丸投げ、個社への配慮なし | メッセージ性・伝え方を重視 |
| 現場への関わり | 現場を訪問しない | 現場に定期的に足を運びサービスを受ける |
| コストパフォーマンス | 毎月費用がかかるが成果は不透明 | 法人契約バーター等で実質コストを最適化 |
それに、山口さんとは今では「半分友達」みたいな関係なんです(笑)。僕、山口さんのことを浜松の唯一の友達って周りに言っているくらいで。
単なる発注側と受注側という壁を越えて、困りごとがあればチャットで何でもすぐに相談できる。まさに「期間限定でチームに加わってくれた、熱量の高いメンバー」という表現がぴったりです。数字を上げるだけでなく、経営の文脈で本音を正直に話し合える存在が身近にいるということは、経営者にとって何よりの支えになっています。
自分の価値に気づいていない地方の経営者にこそ、BELIFEの伴走を
――BELIFEの伴走支援は、どのような課題を持った経営者に最もおすすめしたいですか。
横野 自分のやっている事業やプロダクトに絶対の自信はあるけれど、その良さがWebでうまく伝わっていないと感じている経営者の方に、強くおすすめしたいです。
地方の中小企業には、自分たちの良さに、自社が気づいていないというケースが本当にたくさんあると思います。毎日現場にいると、それが当たり前になってしまうからです。
そこを客観的な顧客目線で発掘し、魅力的な言葉に翻訳してWebの仕組みに落とし込んでくれるのがBELIFEさんです。根底にある正しいマーケットにアプローチし、ファンを増やすという考え方を、現場で伴走してもらいながら実践的に学ぶことができます。

――最後に、今後のELC浜松の展望と、BELIFEに期待することを教えてください。
横野 短期的には、2026年9月までに月商400万円を達成することを目標に掲げています。現状の350万円前後からさらに積み上げるため、会費以外の収益源の拡大や、単価向上プランの整備を山口さんと一緒に進めています。
長期的には、第2店舗の出店も視野に入れています。退会者が少なく、新規が安定して入る循環型の経営基盤を完全に構築したいですね。
山口さんへの期待は……もう、このまま引き続き一緒にやっていきたい、それだけです(笑)。私たちの目指す未来に向けて、これからも頼れるパートナーであり、一番の友達として並走し続けてほしいと思っています。

(撮影・取材・文・編集/ 伊藤麗生)
本プロジェクトのコンサル

代表取締役 山口 玲偉
1995年生まれ。静岡県浜松市育ち。大学在学中に個人事業主や長期インターンを経験し、卒業後は株式会社北の達人コーポレーションで勤務。その後、ITベンチャーに転職し、SaaSの新規事業立ち上げに従事。複数事業部のマネージャーとしてマーケティングの責任者を担当し、toC・toBの領域を問わず新規集客の拡大を実現。同時に複業でマーケティングコンサルタントとして大手企業を含む様々なクライアントに対してサポートを実施。のちに、BELIFEを創業し現在に至る。
こちらの記事もご覧ください


